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第143話・シチューを手に受けて・・・
ニーニはのんびりと穏やかな性格なのに、負けず嫌いなところが秘められている。例えばゲームでも負けたくない気持ちがあって、真剣になって、負けると口惜しさが表情に出ることがある。小学3年生のころあるテストが予定されていて、そのために友達とテスト勉強をしていた時のことだった。

たぶん先走ってそのテストのことを考えすぎてしまったようで、ニーニの心はその緊張感に押しつぶされてしまったのだろうか…、突然気持ちが悪いと言って体を横に向けて嘔吐する仕草を見せた。様子の異変に気付いて、すぐにニーニのそばに寄り添った私の両手が咄嗟にその口元に伸びた。ニーニの吐しゃ物は私の手の中に…。あっという間のことだったが、お陰で冬物のカーペットは殆ど汚れずに済んだのだった(*^-^*)

それを見ていた男の子が、「あ、ニンジンとジャガイモだ。給食のシチューだよ」と言っている。ヤレヤレ(@^^)/~~~ニーニはそれ以上吐く気配もなく、顔色もよくなった。

それにしても、ニーニだから私の手は自然に延びたのだろう。他の子であったら、カーペットが悲惨なことになると分かっていても、手が出ることはなかっただろうと思うのだった。ニーニへの愛の証なのかなあ(#^.^#)と思う💛
第142話・前世の話をする子
ニーニは私の膝の上にのってきて、「あのね」と言った。「何?」「ニーちゃんね、なんかいもうまれてきたの」「何回も?」私は内心ドキドキしながらそう聞いた。「うん、おんなにもおとこにもうまれてきたよ。うーんとながいきして、90くらいまでいきたときもあったよ」「そうなの?覚えているの?」「うん、あいずにもいたし、いわきのほうにもうまれたよ」「そうなんだ…」私は当時小学2年の子が次に何を言い出すのか分からずに不安を覚えた…。普通の子はこんなことは言わないだろう(@^^)/~~~

私がよく神さまの話をして、神さまはどんな不思議なこともできるし、どんな世界も自由に行き来できるし、なんでも知っていて何でもできて、風のように自由で,空のように大きくてとても素晴らしい存在であることを口にしているから、この子は何でも自由に話してもいいと思っているのかもしれない…。でも、何かとんでもないことを言ってきたとき、私はそれを受けとめられるのだろうか…?

「ねぇ、ミューサ、あのねって」「な、なに?」「だから、ニーちゃんいっぱいうまれてきたんだ」「すごいねぇ」私がニーニの話をちゃんと聞いていないと思ったのか、ニーニはその後はふと気が変わったように違うことを言い出して、その前世の話は終わりになったのだった(*^-^*)
第141話・そっと振り返って (とめてくれるといいのになー…)
ニーニは学童保育園を止めてから、私のアパートに来ていることもあった。ふつう私の仕事の定休日は平日だったので、ママが忙しい時は私のアパートで夕方まで遊んでいた。

勉強を見てやったりもしたが、たいていは近くの公園に連れて行って遊具で遊ばせた。滑り台やブランコやターザンなどで遊び、たまにクリオも一緒の時はふたりでキャッキャッ言いながら、シーソーをしたり、シャボン玉を飛ばしたりしてはしゃいでいた(^。^)y-.。o○

その日は外に出ず部屋で宿題をしていたが、ニーニは飽きてきて外に出たがった。私としては、ニーニの苦手な算数をもう少しやらせたかったので、ぐずっても勉強を続けさせたが、そのうちニーニの機嫌が悪くなり、「じゃ、いえにかえる」と言い出した。「もう少しがんばったら、おうちに車で送っていくから」と言い聞かせても、ニーニは「かえる」と言い張った。そして、玄関から出ていこうと、した。私が引き止めても、ただ「かえる」の一点張りだった。「ほんとに一人で帰れるの?」と聞くと、「うん、かえれる」と言う。徒歩で帰れない距離ではなかったけれど、バイパスと連結している道路橋を渡るのに、左右の車の確認を何度もしなければいけないし、徒歩で初めてそこを通るのは、子供には危険な場所だった。何度もそのことを言い聞かせたけれど、ニーニの意志は固くて「かえる」と言うのだった。

「分かった。じゃあ、ちゃんと左右を何度も見て、車に注意して帰るんだよ。渡るときは右手を上げて渡るんだよ」と繰り返し教えた。ニーニは「わかった」と頷いた。歩き出したニーニの後姿をしばらく見ていたが、戻ってくる気配もなかったので、私は部屋に戻り、窓からニーニの姿を追った。

車も行き交っている道路橋の歩道側を車に気を付けながら小走りに行く姿が見え、また次の信号で立ち止まって、右手を上げながら、車の前を渡っていくのを見届けた後、ニーニの姿は視界から消えた。あとはもう窓からは見えなかった。

最近ケイタイを持たされていたから、家に着いたら電話をするようにと言ってあったけれど、こっちから掛けてみると、ニーニは「ついたよ」と電話に出て言った(*^-^*)

『かわいい子には旅をさせよ』という諺もあるのだから、これもよい経験になってくれるだろうと自分に言い聞かせた。それにしても、ニーニは一体どんな気持ちだったのか…と思った。

のちにニーニが言うことには、「ほんとは、あのときひきとめてほしかった」のだという。「うしろからおいかけてきてくれないかなぁ」と思ったのだという。(そうだったんだぁ…)

そんなことが3,4年生のころに2回あったのだった。2度目のときは、そっと振り返ったのに、私の姿はなかったのだという。でも、その時、アパートの建物の角に隠れて立っていて、振り返ったニーニの横顔をを見ていたのだけれど…。ちょっと泣きそうに見えたので、思わず追いかけていきそうになったが、かろうじて思いとどまったのだった( *´艸`)
第140話・震災の功名?
―初めて枕を並べて寝た日の思い出ー

2011年3月11日。それは起こった。アパートは突然揺れ、その激しい揺れは今までになく大きく長かった。ドアのところに茫然と立ち尽くしたまま、地震が収まるのを待った。その異常な揺れの激しさは、この世の終わりを思わせたほどだった・・・。台所で食器などが壊れる音が続いていた。まもなく、2階の住人たちが外階段を駆け下りてきて、外に逃げ出していった。

揺れが続く中、突然美しい真っ白な吹雪が視界を流れた。吹雪はまもなく止み、そして随分長い時が経ったように思われたが、やがて地震は収まった。私は部屋に入って驚いた。タンスまでが倒れてしまっていた。台所では食器棚が倒れ、飛び散った食器類が砕けていた。

その後、ニーニの家に駆けつけて、みんなの安否を確かめた。みんな無事で本当にお互いに喜び合った。ニーニは学校で震災に遭ったという。地震が来た時、2階の階段を下りているときだったようで、足がすくんで動けなくなる中、愛犬のチョコのことを思い浮かべたという。そして、私のことも思ったのだという💛(I love you, Nini💛)ものすごいことが起こっていて、神さまが現れるのかもしれない、とも思ったのだと話してくれた。

その夜は、みんなシーちゃんの家のひいおばあちゃんの部屋に集まって寝ることになった。ニーニの家族とひいおばあちゃんと私だ。シーちゃん夫婦はいつものように自分たちの部屋で休んだ。ニーニはひいおばあちゃんと私の間に寝て、とても嬉しそうだった。何せ私と寝ることなど初めてのことだったから、地震の怖さなど消えてしまったようで、ただ枕を並べて寝られることが嬉しくてたまらないようだった(#^.^#)

後々にも、その時一緒に眠った時のことを思い出しては、私に思い出話をせがんだ。「最初はね、ちょっと緊張しているふうだったけどね、そのうち眠りにつくと『ウーン』とうなって、ミューサのおなかの上にドスンと足をのっけて、大の字になって眠っていたよ」と話すたびにニコニコしてアハハハと笑いながら聞いていた。

その一夜の思い出は、まるで怪我の功名ならぬ、震災の功名?のようであった(^_-)-☆ニーニ・4年生の3月の出来事だった。
第139話 キッチン・ギャラリー
ニーニはお絵描きが大好きで、私のアパートに来た時もよく描いてくれる。それらの絵を、私はダイニングキッチンの白い壁に貼っていくのだが、自分の絵が増えていくのを、ニーニは嬉しそうに眺めるのだった(#^.^#)

そんなニーニが4年生になったころ、学校で描いた水彩画が市の展覧会に出品されて銀賞に入選したことがあった。「ほしのみをみつけたよ」と題されたファンタスティックな絵だった。三角帽子にマントを身に着けた女の子と妖精やアンテナのような角がある宇宙人みたいな生物やドングリのうな生き物たちが、たくさんの星が一本の木に果物のような実をつけている周りにニコニコ顔で集まっている。不思議な生き物たちは、羽があるものもないものもみんな宙に浮かんでいるように見える(^_-)-☆

その絵は、ニーニの家で見せてもらった後写真に撮らせてもらって、アパートで印刷してずうっと飾ってある(^。^)y-.。o○
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